永住審査状況などを入管に問い合わせるのはアリ?
永住審査状況などを入管に問い合わせるのはアリ?
永住審査状況などを入管に問い合わせるのはアリ?
永住ビザの申請を無事終えて、あとは待つだけとなったものの、審査が長引いていると、何か審査に影響するような事実が見つかったのかな?いま審査はどこまで進んでいるんだろう?あとどのくらいで結果がでるんだろう?などと不安になりますよね。特に、永住審査については標準処理期間は4か月ですが、実際は6~10か月程かかるので、審査中で結果を待つ間に不安になる方はたくさんいらっしゃいます。
審査の進捗状況を問い合わせることは禁止されていませんので、以下の方法で、一般の申請者でも問い合わせをすることはできます。
- 申請先の出入国在留管理局に直接行って問い合わせる
- 申請先の出入国在留管理局に電話して問い合わせる
一般の申請者の場合で、どうしても審査の進捗を確認したいのであれば、電話での問い合わせの方が良いです。
直接行って問い合わせる方法も可能ですが、実際に足を運んだからといって、具体的な回答が得られる可能性が高まるわけではありません。基本的に具体的な答えは教えてもらえず、徒労に終わることがほとんどです。また、入管は年中いつでも混雑しているため、行列に並んで「審査中です」という回答だけもらっても虚しい気持ちになるだけなのでおすすめできません。ただ、申請取次行政書士など取次資格のある方が、他の申請のついでにあまりに時間がかかっている取次申請案件の進捗具合を確認することはあります。
永住ビザ申請後の審査の進捗に関する問合せは、審査に影響しません。また、審査があまりにも長くかかっている場合には、審査がどうなっているのか不安という心情も理解できます。ただし、あまり頻繁に問合せると入管側にもいい印象を与えませんし、頻繁に問合せしたことがうまく働いて審査が早まることは100%ありませんので、審査中の確認は多くても数か月間をあけて1~2回程度にとどめておきましょう。
申請の方法
まずは申請をした際に発行される申請受付票を用意しましょう。直接問い合わせるにしても、電話で問い合わせるにしても、申請番号が必要です。受付年月日の下にかかれている申請番号を確認してください。電話で問い合わせる際には、申請受付票に書かれている申請先地方出入国管理局名と電話番号を確認し、電話をかけます。一部の入管では、電話口の自動音声で内線番号の入力が必要になることがあります。
例として、年間の申請件数が最も多い東京出入国在留管理局の所管部門名と所属部署番号を紹介します。
以下のように部署ごとに内線番号の入力が必要となります。
所管 | 電話番号 | 所属部署番号 |
---|---|---|
審査管理部門 | 0570-034-259 | 210 |
就労審査第一部門※ (就労系資格①) | 0570-034-259 | 310 |
就労審査第ニ部門※ (就労系資格②) | 0570-034-259 | 320 |
就労審査第三部門 (特定技能関連) | 0570-034-259 | 330 |
留学審査部門 (留学) | 0570-034-259 | 410 |
研修・短期滞在審査部門 (研修・短期滞在・文化活動) | 0570-034-259 | 510 |
永住審査部門 (配偶者ビザ・永住) | 0570-034-259 | 610 |
難民調査部門 (難民認定) | 0570-034-259 | 810 |
- 高度専門職
- 法律・会計業務
- 研究
- 技術・人文知識・国際業務
- 企業内転勤
- 特定活動(高度人材)
- 特定活動(ワーキングホリデー)
- 特定活動(インターンシップ)
- 特定活動(英国人ボランティア)
- 特定活動(サマージョブ)
- 特定活動(国際文化交流)
- 特定活動(医療滞在) 特定活動(特定研究・特定情報処理)
※「経営・管理」は、2021年4月1日より就労審査第二部門に変更となりました。
直接行っても何時間も待つことになると思いますが、電話もやはり混み合っていてつながらないことも多いです。通常、月曜と金曜や連休や祝日前後はつながりにくいので、避けた方が良いです。また、開庁直後~お昼頃まではやはりつながりにくいです。時間帯を調整してかけてみることをおすすめします。
担当官に電話がつながったら「審査状況を知りたい」と伝えます。申請番号を聞かれますので、受付票にある申請番号を答えてください。窓口の場合は一旦応対者が事務室にさがって状況を確認してくれます。通常、「審査中」とだけ言われて問合せは終了します。粘ってもほとんど意味はありません。場合によっては、担当官が直接答えてくれることもありますが、やはり審査についての具体的な内容や審査結果がでる予定日などの詳細は教えてもらえません。
電話の場合は、保留音のあと回答が得られますが、やはり「現在審査中です」という回答がほとんどです。審査中の問い合わせは自由に行えますが、具体的な回答は期待しないようにしましょう。
インフォメーションセンターなどへの問い合わせは?
入国手続や在留手続等に関する各種のお問合せに対応するため、各地方出入国在留管理局・支局に外国人在留総合インフォメーションセンターなどの相談窓口があります。電話・窓口・メールで問合せが可能ですが、問合せできる内容は「入国・在留などの一般的な手続き」に関する問合せに限られます。また、出入国在留管理行政に関する意見や要望も相談窓口を介して出せますが、申請や許可の見通し、審査の進捗状況や処分結果についてなどの問い合わせには応じてもらえません。
入管の審査部門に比べれば確かに電話はつながりやすいですが、外部組織ですので、審査部門とは違って判断が正確でないこともあります。申請後の問い合わせは、審査部門に訪問か電話で直接行いましょう。
審査内容についての質問
審査内容についての質問には答えてくれますか?
原則、答えてもらえるのは、審査中かどうかという質問のみになり、進捗状況や審査内容は答えてくれません。また、許可の可能性、書類に不備・不足があるかどうかなどの具体的な質問にも答えてくれません。書類に不備・不足がある場合には資料提出通知書が届く場合がありますが、どちらにせよ「何かあれば入管から連絡がいくので、通知がくるまでお待ちください」という感じです。まれに「すでに審査が終わっています」という回答を得られる場合もあります。この場合は、結果通知が送付されているかの確認もできます。
通知が送付されているにも関わらず居住地に通知が届いていない場合は、住所が間違っている可能性などが考えられます。同居人がいれば、そのような郵便物がなかったか同居人に再度確認してください。引っ越しをしている場合には、タイミングによっては新しい住所に通知が届いてない場合も考えられます。住居変更の手続きと、改めて入管への連絡をする必要がありますが、心当たりがあれば審査状況問合せの際に、直近で引っ越しをした旨を伝えて、入管の指示に従ってください。
行政書士などの専門家からの問い合わせ
自己申請ではなく行政書士に依頼をして取次申請をしてもらっている場合は、担当行政書士などに連絡をしてみましょう。依頼をした専門家には結果がでるまでの間は存分に頼っていいと思います。審査期間は専門家が取り次いだからといって早まるものではありませんが、審査期間が説明されていたよりも長く不安な場合には、担当行政書士から入管に問い合わせすることもできます。ただし、基本的には専門家側の判断で、必要があれば随時確認をしてくれるはずです。
事情がある場合には嘆願書などを予め提出することでお願いをすることはできますが、よっぽどの理由がない限り、基本的に早期交